1月の徳目「和顔愛語」(明るい笑顔と優しい言葉で人に接しよう)

 あけましておめでとうございます。
 今月は、「令和」最初のお正月。元号が変わっても徳目は変わらず、和顔愛語わげんあいごです。

 子どもたちというのは、本当に可愛い存在です。
 可愛いからこそ、彼らが大人になった時には、人を愛し、愛される人になってほしいのです。
 それには、私たち大人が、まず、彼らを愛することでしょう。
 愛情の中で育った子は、明るい笑顔が出やすいです。

 そして、もう一つ大事なのが、挨拶を含む優しい言葉です。
 この二つは、その子が、人を愛し、人から愛されるような人になるのを助けます。

 子どもと大人の関係は、一見、大人による片思いのようですが、実は、子どもたちも、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、先生を大好きなんです。
 私たちは、自信をもってこの「大好き」を受け止め、笑顔を笑顔で返しましょう。

 お雑煮には、餅、いも、鶏肉、小松菜、かまぼこ、海老などなど色々な具があって、料理を成しているように、保育園も色々な子、人がいて、成り立っています。
 これを「和」と言います。
 える」「和音」「調和」など、「和」の言葉は、みな複数の物が組み合わさることを指しています。
 子どもも大人も個性の存在です。
 それぞれ違った力 合わせて、みんな頑張れ、子どもたち、親御さんたち、先生たち
(『機関車トーマス』の替え歌)。
 今年もよろしくお願いいたします。

(『園だより』令和2=2020年1月号を基に作成)

12月の徳目「忍辱持久」(つらい時が来ても、逃げることなく受け止めていこう)

 私たち大人の生活はストレスだらけですが、子どももまたしかりです。

 「赤ちゃん、赤ちゃん、どうして泣くの? だって赤ちゃんだから」
 (作詞:奥田継夫 作曲:乾裕樹『あかちゃん』)
 という歌もあるように、0歳児はよく泣き、その環境の中で奮闘しています。
 1歳児で、同級生にブロックを取られ、泣きながらも「返して!」と言えるようになった子もいます。もっと大きい子でも、泣いたり、立ち直ったりを日々繰り返しています。
 みんな忍辱持久にんにくじきゅうの中で成長しています。

 彼らには、これからも、いろいろつらい時がやって来ることでしょう。
 そんな彼らのために、我々大人にできることと言えば、今のうちから日々、たっぷりと愛情を注ぎこみ続けることではないでしょうか。
 自分は愛され、信頼されて育ってきたという実感があれば、それはその子にとって、必ずや大きなバックボーンになります。

 先日(令和元年11月19日)、特別支援教育で著名な星山麻木先生のお話を国立市内でお聞きする機会がありました。
 講演内容を私なりにまとめさせていただくと、
 「対象の子を勝手に『普通』という枠にめこもうとし、それから外れたら怒る、という行為は無意味である。その子の長所を『突きぬきさせる』よう、私たち大人が考え、取り組むことが肝要である。それには、先ず、思いやり、優しさ、暖かさ、仲間意識である。その子を『変えよう』などとしなくてもよい」
 というものでした。

 私は、お話を聞いていて、親鸞しんらんさまの『正信偈しょうしんげ』に出てくる
 「煩悩ぼんのうを断たずして、涅槃ねはんを得る(涅槃を得るという良い結果があるのなら、煩悩を断ち切ろうなどとしなくてもよいではないか)」
 というお釋迦しゃかさまの言葉を思い出しました。

 今からおよそ2500年前の12月8日、お釋迦さまが佛道ぶつどう成就じょうじゅされて(=成道会じょうどうえ佛教ぶっきょうが始まりました。そして、数々の寺院が建てられ、應善寺おうぜんじも生まれ、和光保育園も創られたのです。そのため、我々はここにこうして集うことが出来るのです。
 成道会は感謝と祝福の日です。みんなで成道会生活発表会を楽しみましょう。

(『園だより』令和1=2019年12月号を基に改編)