こぶしの赤ちゃんがやって来ました。古いこぶしは佛(ほとけ)さまに生まれ変わりました。

 先日(令和3年3月14日)、以前こぶしがあった場所に新しいこぶしの苗木を、藤佐伯ふじさえき造園さんに植えていただきました。

 翌日(15日)には、以前あったこぶしの木材を使って、仏師 西除闇にし・じょあんさんに手彫りの釋迦しゃかさまの像を納めていただきました。

 このお像は、昼・晴の時は、新こぶしの前(花壇の中)に、夜・雨の時は、玄関入ってすぐ右の靴箱の上に、暫くの間、安置いたします。 拝む場合は、「自分に何々をください」ではなく、「お早うございます」「ありがとうございました」の気持ちで、手を合わせていただければ幸いです。

 西除闇さんは以前、はとさんにあった木に佛像を彫られた方でもあります。

副理事長 白井千彰ちあき

卒園する子どもたちと保護者の方々に贈る言葉(令和2=2020年3月)

 年長組の皆さん !  卒園おめでとうございます!

 でも、どうして「おめでとう」と言うのでしょうか?  

 皆さんは、赤ちゃんを知っているでしょう。赤ちゃんは始め、食べ物を噛んで食べることも歩くこともしゃべることもできませんでした。

 皆さんもそうでした。
 でも、いつも見えない不思議な恵みの力がみんなには働いていて、体がだんだん大きくなり、お父さん、お母さんや先生たちや周りの色々な人たちに助けられ、君たち自身も頑張って、今のように色々なことができるようになったのです。

 みんなは、「令和」の最初の卒園児です。
 「令和」という言葉の出てくる大昔の本『万葉集』にたくさん文章を書いた人に、山上憶良やまのうえのおくらさんという人がいました。憶良さんは、自分の子どもが大好きで、可愛くて、
 「金も銀も宝石もたいしたことはない。子どもほど素晴らしい宝物はないのだから」
 という歌を書きました。

 君たちを思うお父さん、お母さんたちの気持ちは憶良さんと同じです。
 この憶良さんは、自分の子どもと一番悲しい、親にとって一番いやなお別れの仕方もしています。
 でも、今は病気も少なくなり、みんなはこうして生きてきて、今日、無事に卒園できました。ですから、本当にめでたいのです。

 さて、今年も保護者の皆さまには人生のあん・いん・うん・えん・おんのお話をいたします。
 「あん」は「安心、安全、安穏あんのん」の「安」です。子どもたちには幸せになってほしい。みんな、そのために生きていると言ってもよいでしょう。
 いんは「原因、因果」の「因」です。良い結果、良くない結果には、みな良い原因、良くない原因があります。だから、人は勉強や努力をします。
 「うん」は「運命、幸運、不運」の「運」です。生きていると思いがけないことも起こります。ですから、病気・事故・災害・犯罪等への備えも必要です。
 「えん」は「ご縁」の「縁」です。私たちがこうして巡り会えたのは、私たちを引き合わせようという見えない力が働いているからなのです。
 「おん」は「ご恩」の「恩」です。そういうすべての他の人や自然の恵みのおかげで私たちは生きているので、そのご恩に感謝しましょう。

 卒園児、保護者の皆さん。
 私は、皆さんとお会いできて、とてもうれしかったです。4月からは毎日会うことはできませんが、お互い近くに住んでいます。いつでも、来てくださいね。
 本当にありがとうございました。 

(和光保育園『卒園文集』令和2年=2020年3月「園長の言葉」を基に作成)