今月の徳目は「持戒和合」です。
ただ、「持戒」(決まりを守る)はあくまでも「和合」(みんな仲良くする)のための手段です。この一線を忘れますと、「決まりを守れ」は、子どもたちに、ただ、やかましく、時には怖いものになってしまい、「仲良く」という肝腎な目的が達成できません。
「持戒」のための「持戒」にならないよう気を付けましょう。
5月には、親鸞さまの誕生日「降誕会」もあります。
親鸞さまは、比叡山延暦寺での「戒律のための戒律」「修行のための修行」にあけくれる生活に疑問を感じ、もがき苦しんだあと、とうとうそれを否定して比叡山を飛び出しました。
その後は、ご自分の作った和歌のごとく「身を粉にして」生涯奮闘努力されたのでした。享年は九十(数え年)。その健康管理には、我々現代人も多いに学ぶべきものがあります。
さあ、お楽しみのゴールデン・ウイークがやって来ました。学校の生徒のように春休みも夏休みも無い保育園児たちも、この時ばかりは、まとめて休めます。
なかなか体調の維持が難しい季節でもあります。先月18日(水)は当園でボイラーをつけるほど肌寒かったのに、3日後の21日(土)は夏日になってしまいました。体が慣れきっていないのか、特に0、1、2歳児で、鼻水の出ている子どもは今もいます。
せっかくの黄金週間です。充実して過ごせるよう、また、遊び過ぎでその後ダウンすることも無いよう、ともに努めましょう。
(『園だより』H30=2018年5月号を基に一部改変)