2月の徳目「禅定静寂」

 今月の保徳目は「禅定静寂(ぜんじょうせいじゃく) よく考え落ち着いた暮らしをしよう」です。「禅定」とは、雑念を払い心身ともに落ち着いた状態のことを意味します。「静寂」とは、 どのような環境においても心静かであることを意味しています。

 心静かに落ち着くための方法は様々ありますが、どこかで時間を作り、短い瞑想の時間が取れるといいですね。仕事の前だったり、家に帰ってから一日を振り返ったりすることで心が落ち着きます。思いつきで行動すると、失敗することがままあります。行動に移す前にじっくりと考え、世の中の動きに巻き込まれずに、しっかりと地についた生活をすることが大切さです。

 これは、子育てにも同じことが言えます。子どもは身近な大人をよく見ていて、良いところも悪いところも全部吸収してしまいます。 子どもの手本となるよう、目前の忙しさに振り回されることなく、物事をよく考え、心にゆとりを持って発言や行動をしていきたいと思います。

 忙しいときにこそ、一歩引いたり、休んだりして周りを見回すゆとりが必要です。「忙しい」という字は、「心」を「亡くす」と書きます。忙しいこの時期だからこそ、「心」を亡くさず、ゆとりを持って生活していくことを心がけていきましょう。        文責;園長 白井 千晴

保育園に鬼さんが来てくれました。

 

 

1月の徳目「和顔愛語」

 今月の徳目は「和顔愛語」(明るい笑顔と優しい言葉で人に接しよう)です。

和顔愛語とは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人が真実の経典として大切にされた「浄土三部経」にある『無量寿経』というお経の中にある言葉です。

お釈迦様がおっしゃられた、私たちに勧められた日常において実践すべき行いとして「七つの布施」がありますが、その中で財産がなくても誰にでもできる布施行のうちの二つが「和顔悦色施;いつも穏やかな笑顔をもって人に接すること」と「言語施;思いやりの心をもった優しい言葉を使うこと」です。この二つの行いを合わせもった言葉が「和顔愛語」です。

良好な人間関係を築くには大切な態度で、基本的な心構えともいえますが、心に余裕がなければなかなかできるものではありませんね。実は「和顔愛語」には「先意(せんい)承問(じょうもん)」という言葉が続くそうです。相手の気持ちを先に察して、その望みを受け取り、自分が満たしてあげるという意味です。

つまり、「和顔愛語 先意承問」とは和やかな顔と思いやりの言葉で人に接して相手の気持ちをいたわり、先に相手の気持ちを察して相手のために何ができるか自分自身に問いただすということになります。

「和顔愛語」は「先意承問」とセットになってこそ日常で実践できるのかもしれません。

子どもたちと過ごす毎日も、少しずつでよいので「まずは自分から」の気持ちで心がけてみてはどうでしょうか。(参照;仏教保育カリキュラム12月号)

文責;園長 白井 千晴

子どもたちと笑顔で遊ぶ初代園長

笑顔の二代目園長

新年のお参り

本日のお参りは、「新年のおまいり」でした。子どもたちには次のようなお話をし、その後に絵本を紙芝居ふうにした「にげだしたふくのかみ」を読みました。

 

新しい年「令和8年(2026年)」が始まりました。今年は「午年」です。午(うま)は十二支の7番目です。その中でも今年は「丙午(ひのえうま)」になります。

「丙(ひのえ)」は十干の一つで、十二支と十干の組み合わせは全部で60個あります。なので今年「丙午(ひのえうま)」の人は60歳になる人ということになりますね。

すみれ組さんは今6歳なので、66歳の人と同じ干支ということになります。もしかしたら皆さんのお爺さんかおばあさんと同じかもしれませんね。

「にげだしたふくのかみ」の絵本を紙芝居風にして子どもたちにお話ししました。主なあらすじは以下の通りです。

貧乏な夫婦が自分たちの苦しみを忘れて貧乏神に同情する優しさが結果的に幸運を呼ぶという物語です。貧乏なのに、働くことが大好きで福の神さえも平然と追い払うバイタリティーをもっている夫婦でまさに働く庶民の心意気を語る昔話です。             文責;園長 白井千晴

1月のお参りの様子

にげだしたふくのかみ

 

12月の徳目「忍辱持久」

 今月の徳目は「忍辱持久」(辛い時が来ても逃げることなく受け止めていこう)です。

 現代の世の中にあって、「がまんすること」を子どもたちに教えることは、大切なことであると同時にとても難しいことです。なぜなら、具体的な場でがまんしなければならないことが少なく、どんなことでもある程度お金で解決できてしまうので、がまんが満たされやすいことが多いからだと考えられます。

 しかし、「がまんすること」ができない子どもは、わがままな子どもになり社会性の発達が遅れていくのです。このようなことを考えると「がまんする」「耐える」ということは教えていかなければならないことだと言えます。

 園の日常生活の中で時々目にするのが「おもちゃの取り合い」です。自分が使いたいおもちゃを友達に貸してあげたけれどもやっぱり自分も使いたくて、めそめそする子がいます。そんな時に保育士が「もっと使いたかったのだよね。」と気持ちを受け入れると「うん」とうなずきすぐに泣き止んだりします。「貸してあげて偉かったね。」とほめると、自分は良いことをしたのだと自覚し、優しさや思いやりのこころが育ちます。

 また、自分が使いたいおもちゃがあってもお友だちが使っていると「後で貸してね。」と言える子もいて、我慢の気持ちも育ちます。そんなときも保育士が「順番に使おうね。ちょっと待っていてね。」というとそこでおもちゃを使いたかった子にも我慢の気持ちが芽生えます。

 「順番!」という言葉は、我慢の気持ちを育てるための一つのキーワードになるのではないでしょうか。日常生活の中でも我々大人が意識することで、自然に子どもたちに「忍辱持久」の気持ちが育っていくのではないでしょうか。

                                                                            文責;園長 白井 千晴

12月お参り「成道会の話」

 本日のお参りは、「成道会のおまいり」でした。子どもたちには次のようなお話をし、その後に紙芝居「おさとり」を読みました。

「成道会」はお釈迦様がお悟りをひらいて佛教の道を成し得た日ですが、「お悟り」とは何でしょう。簡単に言うとみんなが幸せになる正しい教えのことです。

 人は一人では生きていけないのです。自分がいつも食べているもの、身に着けているもの。それらはすべてこの世の誰かが作り、運び、店先で売っているものです。それらの品物を買うために、みんなのお父さんやお母さんは毎日働いてお給料をもらって、そのお金で買っているのです。私たち人間はこのように周りの人に支えられて生きていることを忘れないようにしましょう。いつかみんなが大人になると今度はみんなが誰かのために働いて援けることになるでしょう。ですから、日頃から①ありがとう。②おかげ様。③お互い様。の気持ちをいつも忘れずに過ごすことが大事です。自分がやったことが誰かの助けになり、「ありがとう。」とか「おかげ様」って言われたらうれしいですよね。「ありがとう」や「おかげ様」と言われた時には、なんて言いますか。それは、「お互い様」です。こうやってお互いに相手に感謝する気持ちがあれば、みんなが仲よくすることができますね。

                                       文責;園長 白井千晴

成道会お参りの様子

紙芝居「おさとり」

11月の徳目「精進努力」

今月の徳目は「精進努力」(最後までやり遂げよう)です。

この世を生きていくためには、毎日生き甲斐をもって送ることが大切です。特に、一日一日を大切にして自分の務めを努力し精進することは何よりも大事なことです。

「精進」という言葉はもともと仏道修行に一心に励むことを意味します。「勇気」「勇敢」といった意味を持ち、困難に立ち向かう強い意思を表します。一方「努力」は、目標達成のために心身を使って励むことを意味します。

運動会などの大きな行事の時には、「精進努力」の様子が見えやすいのですが、日々の子どもたちの生活の中でも「精進努力」している姿を認め励まし褒めてあげることが大切ではないでしょうか。 

「努力」は必ず向いられるとは言えない。いう人もいます。しかし、成功した人は必ず努力をしています。努力をしないで成功した人はいません。

幼児期に「精進努力」の精神に触れることは子どもの自己肯定感を育む上で大きな役割を果たします。日々の生活の中で我々大人が「精進努力」する姿を子どもたちに見せることで、子どもたちが学んでいくのではないでしょうか。

                  文責;園長 白井 千晴

「報恩講」おまいり

 本日のお参りは、「報恩講のおまいり」でした。子どもたちには、お釈迦様が作られた「仏教」の中に、いくつかの宗派があり、親鸞様はその中の「浄土真宗」というものを作られた。その浄土真宗のお寺の一つが「應善寺」で、その應善寺が作った保育園が「和光保育園」です。なので、その和光保育園に通っている皆さんも、元をたどれば親鸞様やお釈迦様に繋がっているという話をしました。

 さて、「報恩講」とは字の意味からすれば「恩に報いる集まり」ということですが、浄土真宗で言われるのは親鸞聖人のご恩に報いる集まりのことです。 浄土真宗をひらかれた親鸞聖人は、弘長2年(1262)11月28日に90歳でお亡くなりになりましたので、その11月を中心に報恩講は開催されています。

 報恩講は親鸞聖人のご恩に報いる集まりなので、親の恩に報いるには親の喜ぶことをするように、親鸞聖人のご恩に報いるためには親鸞聖人の喜ばれることをすることが大事です。親鸞聖人の教えをよく聞き、本当の幸せになるのが、親鸞聖人の一番喜ばれることであり、報恩講が行われる目的です。

 では、親鸞聖人の最も喜ばれることは、なんでしょう。それは私たちが真剣に仏法を聞いて、信心獲得(しんじんぎゃくとく)=本当の幸せになることだと言われています。

 私たち人間は、一人では生きていけません。世の中の様々な人の助けを借りて生きています。今日の給食では、いろいろな食材やそれを作ってくれた人、運んでくれた人、調理してくれた人への感謝の気持ちを込めて「報恩講ごちそう会」として、おいしくいただきました。

※「一からわかる親鸞聖人と浄土真宗」参照              文責;園長 白井千晴

「報恩講お参りの様子」

紙芝居「おねんぶつのちから」

10月のお参り「助け合いの日」

今日は、「助け合いの日のお参り」をしました。子どもたちには次のようなお話をしました。

「助け合い」ってどういうことかわかりますか。「助ける」と「合う」という二つの言葉が重なったものです。「助ける」というのは誰かのためになることです。助けてもらったときには、「ありがとう。」とか「おかげさまで」というお返事をしますね。でも、いつも助けてもらっているだけでは「助け合い」とは言わないのです。いつも助けてもらっている人が今度は助けてあげる方に回ることで初めて「助け合い」になるのです。ですから「ありがとう」「おかげ様」と言われた時には「お互い様」というお返事になるのです。

このように世の中は、自分一人では生きていけないのです。周りの多くの人に支えられ、助けられて生きていけるのです。でもそれだけではありません。皆さんもどこかで誰かのためになっているのです。誰かのために自分ができることをやれる人になりましょう。一人ひとりがそうやって誰かのためになることをやろうとすることが助け合いの気持ちを大きくし、この世が住みやすいものになるのです。今は誰かに助けてもらうことが多いかもしれませんがおおきくなったらきっと誰かのために頑張ることができると思います。そうやって人私たち日本人は昔から生きてきました。今は助けてもらっている皆さんもこれから大きくなって誰かを助けられる人になってください。これで今日のお参りを終わります。

令和7年10月16日                 文責;園長

10月のお参りの様子

おかげさま「いのちのまつり」の絵本

 

10月の徳目「同事協力」

今月の徳目は「同事協力」(お互いに助け合おう)です。

他人と一つのことに取り組んで苦楽を共にすることは、安心や信頼関係を育む基礎となります。またみんなで協力することによって、一人ではできないような大きなことを成し遂げることもできるでしょう。助け合うことが大きな力になることを様々な活動を通して子どもたちに学ばせていきます。

 私たちは自分ひとりで生きているように考えがちですが、よく考えてみると、自分一人では一日なりとも生きてはいけません。食べ物も切るものも生活するすべてのことが誰かの手によって支えられ、お互いに協力して世の中が成り立っています。一人ひとりの役割があり、それがうまく協力して初めて世の中が回っていくのです。

自転車に例えると、ハンドルにはハンドルの役割があり、サドルにはサドルの役割があります。タイヤやチェーン、スポークなど足回りの部品も自転車を動かすのに必要不可欠なものばかりです。それぞれが自分の役割を理解し、協力することでその恩恵が自分にも帰ってくるのではないでしょうか。

今月は、日頃見逃がしている周りの力に感謝し、自分の役割を果たす月にしたいものです。                 文責;園長 白井 千晴

運動会練習(みんなで心を合わせて行進)

玉入れはみんなで協力して

9月のお参り「お彼岸」

今日は、「お彼岸のお参り」をしました。子どもたちには以下のお話をし、「月のウサギ」という紙芝居を読んで、最後に今月生まれの年長さんがみんなを代表して「お焼香」をしました。

9月23日(火)は「秋分の日」です。一年で二度昼の長さと夜の長さが同じになる日です。またこの日は、「お彼岸の中日」にもあたります。

「お彼岸」て何の日かわかりますか。「彼岸」というのは向こう岸のことでらかなさとりの世界のことなのです。だからお彼岸には向こう岸にいらっしゃるご先祖様にお参りをします。

だけど、本当の意味はそれだけではありません。「お彼岸」というのは、「生きているうちに向こう岸の仏さまのおさとりに自分も近づけるように努力しよう。」そういう心を育てる日なのです。

では実際にはどのようなことをしたらよいのでしょう。仏様はそのために6つの方法を教えてくださいました。

  • 布施(物や心をよろこんでほどこそう)
  • 持戒(佛教が説くルールを守ろう)
  • 忍辱(我慢しよう)
  • 精進(正しい努力をしよう)
  • 禅定(心を澄まそう)
  • 智慧(正しく見て、正しく実行しよう)

この第一にあげられる「布施」が一番大切な教えとされています。

子どもたちに「つきのうさぎ」の紙芝居をみせ、本当のほどこしとは何だろうということを一緒に考えました。

お参りの様子

「月のウサギ」の紙芝居