成道会の話

 本日のお参りは、「成道会のおまいり」でした。子どもたちには次のようなお話をし、その後に紙芝居「おさとり」を読みました。

「成道会」はお釈迦様がお悟りをひらいて佛教の道を成し得た日ですが、「お悟り」とは何でしょう。簡単に言うとみんなが幸せになる正しい教えのことです。

 人は一人では生きていけないのです。自分がいつも食べているもの、身に着けているもの。それらはすべてこの世の誰かが作り、運び、店先で売っているものです。それらの品物を買うために、みんなのお父さんやお母さんは毎日働いてお給料をもらって、そのお金で買っているのです。私たち人間はこのように周りの人に支えられて生きていることを忘れないようにしましょう。いつかみんなが大人になると今度はみんなが誰かのために働いて援けることになるでしょう。ですから、日頃から①ありがとう。②おかげ様。③お互い様。の気持ちをいつも忘れずに過ごすことが大事です。自分がやったことが誰かの助けになり、「ありがとう。」とか「おかげ様」って言われたらうれしいですよね。「ありがとう」や「おかげ様」と言われた時には、なんて言いますか。それは、「お互い様」です。こうやってお互いに相手に感謝する気持ちがあれば、みんなが仲よくすることができますね。

                                       文責;園長 白井千晴

成道会お参りの様子

紙芝居「おさとり」

11月の徳目「精進努力」

今月の徳目は「精進努力」(最後までやり遂げよう)です。

この世を生きていくためには、毎日生き甲斐をもって送ることが大切です。特に、一日一日を大切にして自分の務めを努力し精進することは何よりも大事なことです。

「精進」という言葉はもともと仏道修行に一心に励むことを意味します。「勇気」「勇敢」といった意味を持ち、困難に立ち向かう強い意思を表します。一方「努力」は、目標達成のために心身を使って励むことを意味します。

運動会などの大きな行事の時には、「精進努力」の様子が見えやすいのですが、日々の子どもたちの生活の中でも「精進努力」している姿を認め励まし褒めてあげることが大切ではないでしょうか。 

「努力」は必ず向いられるとは言えない。いう人もいます。しかし、成功した人は必ず努力をしています。努力をしないで成功した人はいません。

幼児期に「精進努力」の精神に触れることは子どもの自己肯定感を育む上で大きな役割を果たします。日々の生活の中で我々大人が「精進努力」する姿を子どもたちに見せることで、子どもたちが学んでいくのではないでしょうか。

                  文責;園長 白井 千晴

「報恩講」おまいり

 本日のお参りは、「報恩講のおまいり」でした。子どもたちには、お釈迦様が作られた「仏教」の中に、いくつかの宗派があり、親鸞様はその中の「浄土真宗」というものを作られた。その浄土真宗のお寺の一つが「應善寺」で、その應善寺が作った保育園が「和光保育園」です。なので、その和光保育園に通っている皆さんも、元をたどれば親鸞様やお釈迦様に繋がっているという話をしました。

 さて、「報恩講」とは字の意味からすれば「恩に報いる集まり」ということですが、浄土真宗で言われるのは親鸞聖人のご恩に報いる集まりのことです。 浄土真宗をひらかれた親鸞聖人は、弘長2年(1262)11月28日に90歳でお亡くなりになりましたので、その11月を中心に報恩講は開催されています。

 報恩講は親鸞聖人のご恩に報いる集まりなので、親の恩に報いるには親の喜ぶことをするように、親鸞聖人のご恩に報いるためには親鸞聖人の喜ばれることをすることが大事です。親鸞聖人の教えをよく聞き、本当の幸せになるのが、親鸞聖人の一番喜ばれることであり、報恩講が行われる目的です。

 では、親鸞聖人の最も喜ばれることは、なんでしょう。それは私たちが真剣に仏法を聞いて、信心獲得(しんじんぎゃくとく)=本当の幸せになることだと言われています。

 私たち人間は、一人では生きていけません。世の中の様々な人の助けを借りて生きています。今日の給食では、いろいろな食材やそれを作ってくれた人、運んでくれた人、調理してくれた人への感謝の気持ちを込めて「報恩講ごちそう会」として、おいしくいただきました。

※「一からわかる親鸞聖人と浄土真宗」参照              文責;園長 白井千晴

「報恩講お参りの様子」

紙芝居「おねんぶつのちから」

10月のお参り「助け合いの日」

今日は、「助け合いの日のお参り」をしました。子どもたちには次のようなお話をしました。

「助け合い」ってどういうことかわかりますか。「助ける」と「合う」という二つの言葉が重なったものです。「助ける」というのは誰かのためになることです。助けてもらったときには、「ありがとう。」とか「おかげさまで」というお返事をしますね。でも、いつも助けてもらっているだけでは「助け合い」とは言わないのです。いつも助けてもらっている人が今度は助けてあげる方に回ることで初めて「助け合い」になるのです。ですから「ありがとう」「おかげ様」と言われた時には「お互い様」というお返事になるのです。

このように世の中は、自分一人では生きていけないのです。周りの多くの人に支えられ、助けられて生きていけるのです。でもそれだけではありません。皆さんもどこかで誰かのためになっているのです。誰かのために自分ができることをやれる人になりましょう。一人ひとりがそうやって誰かのためになることをやろうとすることが助け合いの気持ちを大きくし、この世が住みやすいものになるのです。今は誰かに助けてもらうことが多いかもしれませんがおおきくなったらきっと誰かのために頑張ることができると思います。そうやって人私たち日本人は昔から生きてきました。今は助けてもらっている皆さんもこれから大きくなって誰かを助けられる人になってください。これで今日のお参りを終わります。

令和7年10月16日                 文責;園長

10月のお参りの様子

おかげさま「いのちのまつり」の絵本

 

10月の徳目「同事協力」

今月の徳目は「同事協力」(お互いに助け合おう)です。

他人と一つのことに取り組んで苦楽を共にすることは、安心や信頼関係を育む基礎となります。またみんなで協力することによって、一人ではできないような大きなことを成し遂げることもできるでしょう。助け合うことが大きな力になることを様々な活動を通して子どもたちに学ばせていきます。

 私たちは自分ひとりで生きているように考えがちですが、よく考えてみると、自分一人では一日なりとも生きてはいけません。食べ物も切るものも生活するすべてのことが誰かの手によって支えられ、お互いに協力して世の中が成り立っています。一人ひとりの役割があり、それがうまく協力して初めて世の中が回っていくのです。

自転車に例えると、ハンドルにはハンドルの役割があり、サドルにはサドルの役割があります。タイヤやチェーン、スポークなど足回りの部品も自転車を動かすのに必要不可欠なものばかりです。それぞれが自分の役割を理解し、協力することでその恩恵が自分にも帰ってくるのではないでしょうか。

今月は、日頃見逃がしている周りの力に感謝し、自分の役割を果たす月にしたいものです。                 文責;園長 白井 千晴

運動会練習(みんなで心を合わせて行進)

玉入れはみんなで協力して

9月のお参り「お彼岸」

今日は、「お彼岸のお参り」をしました。子どもたちには以下のお話をし、「月のウサギ」という紙芝居を読んで、最後に今月生まれの年長さんがみんなを代表して「お焼香」をしました。

9月23日(火)は「秋分の日」です。一年で二度昼の長さと夜の長さが同じになる日です。またこの日は、「お彼岸の中日」にもあたります。

「お彼岸」て何の日かわかりますか。「彼岸」というのは向こう岸のことでらかなさとりの世界のことなのです。だからお彼岸には向こう岸にいらっしゃるご先祖様にお参りをします。

だけど、本当の意味はそれだけではありません。「お彼岸」というのは、「生きているうちに向こう岸の仏さまのおさとりに自分も近づけるように努力しよう。」そういう心を育てる日なのです。

では実際にはどのようなことをしたらよいのでしょう。仏様はそのために6つの方法を教えてくださいました。

  • 布施(物や心をよろこんでほどこそう)
  • 持戒(佛教が説くルールを守ろう)
  • 忍辱(我慢しよう)
  • 精進(正しい努力をしよう)
  • 禅定(心を澄まそう)
  • 智慧(正しく見て、正しく実行しよう)

この第一にあげられる「布施」が一番大切な教えとされています。

子どもたちに「つきのうさぎ」の紙芝居をみせ、本当のほどこしとは何だろうということを一緒に考えました。

お参りの様子

「月のウサギ」の紙芝居

9月の徳目「報恩感謝」

今月の徳目は「報恩感謝」(社会や自然の恵みに感謝しよう)です。

人間は、自然や社会の様々なつながりをもって、初めて生活できているのです。私たちが普段から当たり前のように食べているものも、太陽や水、大地、といった自然やそれを作る農家の人々や運搬する人、販売、調理する人々など様々な人の手を経て初めて食べることができるのです。食べ物以外にも、衣服や住居、学校や保育園、社会なども様々な人たちのおかげで成り立っているのです。また、子どもたち自身もその社会の一員であることを気づかせています。

こういった自然や社会の恵みに気付き、感謝の気持ちをもって日々の生活を送りたいものです。子どもたちに感謝の気持ちが育つにはどうしたらよいのでしょう。それは、子どもたち自身が誰かから感謝の気持ちを伝えてもらうことだと考えます。自分がされて気持ちがよいことだと分かると自然と他人にも感謝の気持ちをもつことができるのではないでしょうか。そのためには、お手伝いやお当番をやるのも一つです。誰かのために働くことがいつかは自分に返ってくるものです。これを繰り返すことで子どもたちに感謝の気持ちが育ち、お互いが助け合い、支え合って生きていることを感じ「ありがとう」「おかげさま」「おたがいさま」という言葉が自然と出るようにしたいですね。

(仏教保育なるほど12ケ月 参照)           文責;園長 白井 千晴

『平和の日お参り』

8月15日(金)に「平和の日のお参り」をしました。

ホールの仏壇の前で、和光保育園の歌の2番を歌い、平和の日のお話をしました。その後、すみれ組を連れて應善寺の屋上の鐘を見に行きました。

保育園の歌の2番の歌詞である「聞いてごらん♪お寺の鐘が♪ほら♪心に響く♪」に出てくる本物の鐘を間近で見てきました。

お昼頃に平和の鐘を鳴らすということでしたので、お昼寝前にみんなで鐘の音を聞き、平和への思いを強めました。

~園長の話~

今日、8月15日は特別な日です。何の日だか知っていますか。

今から80年近く昔に日本は外国と戦争をしていました。そして、8月15日にその戦争が終わり、日本はその戦争に負けました。なんで戦争をしたらいけないのでしょう。戦争は、国と国との戦いです。多くの人の命が奪われてしまいます。お父さんやお母さん、大切な人がいなくなってしまいます。このような戦争を二度と起こしてはいけないとその時の大人の人たちは考え今のような平和な国を作ってくれました。

平和って何でしょう。当たり前に起きて食事をして保育園に来て楽しく過ごし、おうちに帰ってご飯を食べて寝る。という当たり前のことが当たり前にできることが平和です。

今日は終戦記念日です。お昼くらいに應善寺の屋上にある鐘が鳴ります。『平和の鐘』といって、みんなで平和をお祈りするための鐘です。鐘の音に平和への願いが込められています。

お寺の鐘にはどのような意味があったのでしょう。もともとは時を知らせるものとして、朝の6時・正午・夕方の6時に鳴らされていました。また、鐘の音を仏様の声として広く届ける意味もあったそうです。お釈迦様の声を鐘の音としてみんなに届け、「すべての人が幸せになりますように」という意味が込められています。

今日はこの後、應善寺の屋上の鐘を見せてもらいに行きます。給食を食べている頃に鐘の音が聞こえると思います。平和な世の中が続くように心の中で一緒にお祈りしましょう。

今日は、戦争に負けて日本が新しい平和な国になる第一歩になった日。平和を守るためにこれからもみんなで努力していきましょうというお話をしました。

お参りの様子

應善寺の屋上の鐘

8月の徳目「自利利他」

今月の徳目は「自利利他」(人のためにも自分のためにもなることをしよう)です。

仏教の教えに「人は一人では生きていけない。」というものがあります。この世の中、自分ひとりの力では生きていくことはできません。周りの人々のおかげで生きていけるのです。自分のことだけを考えているのではなく、他人のことも考えていかないと結局のところ自分も生きていけないという考えです。自分だけ得をするとか自分だけに良いということではなく、周りの人も良くならないと自分の利にならないのです。

自利利他の「利」は利益のことで佛教では「喜びや幸せ」という意味です。「自」は自分、「他」は自分以外の人ですから、自分だけの「利」を追求するのでもなく、他人の利益だけを追求するのでもありません。両方の利益を求めることつまりWin-Winの関係を求めることが「自利利他」の考えです。みんながみんな幸せになることです。

どちらを優先させるのかと言えば、他人のことを考えましょう。このような利益(幸せ)が得られるかどうかは、自分がどのような行いをするかによって決まるのだと佛教では教えています。人に何かを求めるのであれば、まず自分が他人に何かをしてあげることが大事です。そのことが回りまわって自分に戻ってくるものです。

子どもたちには、「困っている人を見かけた時は、その人の気持ちになって助けてあげる親切な心をもつようにしましょう。人の力になれることはとても幸せなことです。他人への親切を自分の喜びにできるような心を育てていきましょう。」と話しています。

まずは我々大人がやって見せ、示してあげることが大切なのではないでしょうか。

文責;園長 白井 千晴

7月のお参り「お盆(盂蘭盆会)の話」

7月14日(月)に、園のホールにて、すみれ組・さくら組さんと「お盆(盂蘭盆会)」のお参りをしました。

いつものように、仏壇の前で園長がみんなを代表してお焼香をし、みんなで「念佛」の歌を歌い、園長がお盆のお話をし、その後「もくれんさんのおはなし」という紙芝居をしました。その後、今月誕生日を迎える子がみんなを代表してお焼香をしました。お話しや紙芝居の概要は以下の通りです。

「お盆についてのお話し」

今日はお盆です。お盆になるとお仏壇を飾ったりきゅうりの馬やナスの牛を作ったりします。お墓参りをしたり迎え火を焚いたりもしますね。仏壇の中にはお位牌があってご先祖様の名前が書いてあります。「ご先祖様」とはなんでしょう。みんなのお父さんやお母さんにもお父さんやお母さんがいます。そのお父さんやお母さんにもお父さんやお母さんがいます。このように、ずっと命は繋がっています。この方たちを「ご先祖様」といいます。私たちはそのご先祖様がいたからこそこの世に生まれてきたのです。そのご先祖様があの世で幸せに暮らせますようにとお祈りするのがお盆という行事です。

「紙芝居(もくれんさんのおはなし)の大まかな内容」

お釈迦様のお弟子さんのもくれんさんは、修行の力で亡き母のあの世での様子を見ることができました。母は餓鬼の世界にいて、食べ物も飲み物も口に入れることができず苦しんでいました。もくれんさんのお母さんは、家族には優しかったのですがそれ以外の人や動物たちには全く施しをしなかったため、死後餓鬼の世界へ行かされてしまいました。もくれんさんはお釈迦様に母をどうすれば救えるか教えを請うたところ、お釈迦様は僧侶たちの修業期間の終わりの日に大勢の僧侶に食事を供養し、祈ってもらうようにお話になりました。もくれんさんはその教えを守ったところ母のこころは満たされ救われたのです。

紙芝居の後に、子どもたちには「自分や自分の家族にだけ優しくしていても他の人にやさしくできないと幸せにはなれない。」という話をしました。子どもたちも真剣に紙芝居を見て、園長の話を聞いていました。心優しい子に育ってほしいと願っています。

7月のお参りの様子

紙芝居「もくれんさんのおはなし」