先月、国立市旭通り商店会の「ジューンフェスタ」に、職員たちとともにスタッフとして初めて参加させていただきました。
 催しそのものも、在園・卒園の親子や地域の人たちと交流する有意義なものでしたが、店長クラスによる打ち上げも印象深いものでした。
さすが、商店会らしく飲食店が多いので、フェスタで余った食材が料理に変身しました。
 会食後は、生ごみを減らすべく、近くのコンビニにタッパーを買いに行ったところ、売り切れていたのですが、店員さんが「おでん用のがあります」と、無料で提供してくれ、関係者みんなを感動させました。

 7月の徳目は「布施奉仕」(すすんで、人のためにする)、8月の徳目は「自利利他」(善いことは、自分のためにも他人のためにもなる)で、ニュアンスに違いはありますが、共通するのは、「人のために良いことをしよう」ということです。
 日々生活していてうれしい時というのは、
 「あなたのおかげで助かった。ありがとう」
 と言われ、
 「ああ、自分は人の役に立っている」
 と実感した時ではないでしょうか。

 7月にはお盆があります。お盆というのは、お釋迦しゃかさまの弟子の目連もくれんさまとそのお母さまが、自分たち親子の利益だけをはかり、他者の利益を考えなかったため、地獄のような苦しみを味わい、それが師匠お釋迦さまの導きで他人への奉仕や感謝を知り、ついに苦しみから脱出できた喜びを祝う催しです。

 8月には平和の日(当園独自の戦争を記憶する日)のお参りがあります。
 戦争は、人々の心の中にある我がままや欲ばりが限りなくふくれあがって、起こるものです。
 日ごろから「他の人の物を取ってはいけない」「自分のことだけを考えるのはやめよう」などの積み重ねをしていくしか、阻止の方法はありません。

 夏は、子どもも大人もまとまった休みを取れる時期です。先祖からもらっているこの命と体を大切にして、楽しい日々を過ごしましょう。

(『園だより』H30=2018年7・8月号の基となった文章)

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