今月の徳目は「合掌聞法」(手を合わせて感謝し、お話をよく聞こう)です。
「合掌」とは、両方の 手を合わせるという動作で、自分は争わないという姿を表しています。「聞法」とは、道理を知る、相手の話をよく聞くという意味です。
4月になり、新しいクラス、新しい友達、新しい先生との出会いがあります。その時に行う「あいさつ」は人と人とがかかわる最初の言葉です。佛教でのあいさつは手を合わせ「合掌」することであり、「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」「ごめんなさい」「よろしくお願いします」「さようなら」等すべてに合掌が伴います。「合掌」するということは、「この姿のままで、敵意はもっていません。」という心を表し、「聞法」は相手の人の意思をそのまま静かに聞くことになります。
この「合掌聞法」という気持ちはとても大切です。現代では、他人の話を聞かないで自己中心的にふるまうことが多くみられます。心のこもった挨拶をし、人の話もしっかり聞けるようにしたいものです。
新年度を迎え新たな気持ちでスタートする子どもたちにぜひこの「合掌聞法」の気持ちをつけさせたいものです。そのためにも我々大人が自ら「合掌聞法」の気持ちで接することが大切なのではないでしょうか。 文責;園長 白井千晴