佛教保育では、宗派の違いを超えて統一した3つの理念を掲げています。それが「佛教保育の三綱領」と呼ばれているもので「慈心不殺(じしんふせつ)」「仏道成就(ぶつどうじょうじゅ)」「正業精進(しょうぎょうしょうじん)」の3つになります。
1.慈心不殺(じしんふせつ) 生命尊重の保育を行う
毎日の生活の中で私たちは生き物の命をいただいて生活しているのです。一日でも生き物の命をいただかない日はありません。同時に佛教では草でも鳥、魚、水や石にも命(仏性)があると考えるのです。しかし、人間が生きていくためにはたくさんの命をいただかなければなりません。この悲しみを心に持ち、この心が慈悲の心へと深められ、合掌し、感謝して毎日の食事をしていくのです。食事だけではありません。人間はこの地球環境によって生かされているのですから、全てに感謝して、全てのご縁を大切にしていかなければならないのです。佛教保育の基本は「生命尊重」にあると言えます。
2.仏道成就(ぶつどうじょうじゅ) 正しきを見て絶えず進む保育を行う
お釈迦様の言葉と言える「法句経(ほっくきょう)」の一説に次のようなものがあります。「ありとある悪をなさず、ありとある善きことは身をもって行い、おのれの心を清 めんこそ、諸仏のみ教えなり」
悪事に手を染めることなく、ひたすら善きことに励むことこそが人間としての生き方ではないでしょうか。悪事に誘惑されそうになった時、人智を超えた仏を礼拝し心を浄め、くじけそうになる心の支えとして生きることこそ大切な生き方なのだと思います。常に正しきことを見て進むことを念頭に行う保育が大切だと言えます。
3.正業精進(しょうぎょうしょうじん) 良き社会人を作る保育を行う
人間社会において人は一人では生きていけません。多くの人々、多くの動植物等の世話になり、多くの人々、多くの動植物の支えによって生きているのです。
毎日の生活は佛教でいう「自利理他」行、または「同事」行の連続と言っていいのではないでしょうか。幼児は相互に助け合って生きていることを知るにはまだ幼いと言えましょう。しかし、このことを遊び等を通して少しずつ身につけていくことが大事な時期であるともいえます。「幼いからまだ無理だ」と、言いたのではいつまでたっても社会性は育たずわがままな子に育ってしまうのではないでしょうか。
この世のすべては縁によって生まれ、縁によって滅びるのです。「好みは父母を園として生まれ、食物によって維持され、また、心も経験と知識によって育っていくものです。だから、この身もこの心も縁によって成り立ち、縁によって変わると言わざるを得ないのです。これは永遠普遍の道理です。このような社会で生きる善き社会人を目標にして保育を進めていきます。(佛教保育なるほど12ケ月より引用)
今年のお参りの予定は以下の通りです。
2026R8年度お参り年間計画表