• 前回は、「智慧と慈悲」と「絶対平等についてお話をしましたが、今回はその続きの「因縁生起と諸行無常」と「保育は(過程)が大切」についてのお話しです。
    • ③「因縁生起と諸行無常」について;物事にはすべて原因があり、それによって結果が生まれます。これを仏教の言葉で「因縁生起(いんねんしょうき)といいます。そして、原因が違えば結果も変わるのですからこの世には「絶対」というものは何一つとしてないのです。物事はいつも一瞬一瞬変化して動いているものです。これを佛教の言葉で「諸行無常(しょぎょうむじょう)」と言います。私たちの命は縁起であり、悩みや苦しみもすべて縁起であると言われています。佛教の教えでは、物事を常に理性的に分析し、悩みや苦しみの原因を自分の心の在り方の中にも留めました。そしてその原因を取り除くことで自ら安らかにする道を説かれたのです。物事の見方を変え、心の持ち方を変える。自分の中にあるこだわりを捨て、いつも静かな心で全ての人や物に向き合う。そして自分自身が安らぎのもととなってそれを周囲に広げていく。そうやって誰もが求める安らかな世界を作っていくことが大切であると説いています。次代を背負う子どもたちを育てる教育の精神的基盤としてこの佛教の教えがますます大事になってくるのではないでしょうか。
    • ④「保育は(過程)が大切」について;スポーツやビジネスの世界ではよく「結果が重要」とか「結果が大事」と言われますが、いわゆる勝負の世界ではそれはそれでわからなくもないのですが、保育や教育にこの結果主義は当てはまりません。そもそも人間は一人一人違うものであり、その人生に勝ち負けや優劣をつけるものではないのです。そして、人の人生の結果は必ず「死」であるということです。人は必ず死ぬ。生まれた時から死に向かって生きているのです。だから結果を重視しても意味はなく、「過程」つまり死ぬまでの生ある日々をどのように生きたかが重要なのです。一人ひとりの命はみな違い、尊いものでそれをお互いに見せ合い教え合う中で人間の理想像を求めていくことが佛教の保育であり教育なのです。(新佛教保育総論より引用)
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    • この4つの考えを基に「佛教保育」を進めていきます。次回は、佛教保育の根元として示されている「佛教保育三綱領」についてお話しします。     文責;園長 白井千晴
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