•  佛教保育では、宗派の違いを超えて統一した3つの理念を掲げています。それが「佛教保育の三綱領」と呼ばれているもので「慈心不殺(じしんふせつ)」「仏道成就(ぶつどうじょうじゅ)」「正業精進(しょうぎょうしょうじん)」の3つになります。
  • ⑴慈心不殺(じしんふせつ) 生命尊重の保育を行う

  毎日の生活の中で私たちは生き物の命をいただいて生活しているのです。一日でも生き物の命をいただかない日はありません。同時に佛教では草でも鳥、魚、水や石にも命(仏性)があると考えるのです。しかし、人間が生きていくためにはたくさんの命をいただかなければなりません。この悲しみを心に持ち、この心が慈悲の心へと深められ、合掌し、感謝して毎日の食事をしていくのです。食事だけではありません。人間はこの地球環境によって生かされているのですから、全てに感謝して、全てのご縁を大切にしていかなければならないのです。佛教保育の基本は「生命尊重」にあると言えます。(佛教保育なるほど12ケ月より引用)

※「仏道成就(ぶつどうじょうじゅ)」「正業精進(しょうぎょうしょうじん)」については次回にお話しします。                                     

文責;園長 白井 千晴

元気だったころの辛夷の木

ホール仏壇の中の「初代辛夷の木で作っていただいた仏様」