(お参りで子どもたちに話した概略)

 和光保育園は、今から71年前の1954年(昭和29年)應善寺の先代住職夫妻(私の祖父母)が創設しました。当時、国立には西の「春光保育園」、中の「音大付属幼稚園」しかなく、東に住む人々は幼児を預かる施設を作ってほしいと應善寺の住職夫妻にお願いしていました。

開園当初、園児は3歳児以上3クラス44人で、給食はありませんでした。保育士はきく園長と3人の計4人でした。4月8日の灌仏会(かんぶつえ)の日からスタートしましたが、園舎がまだ完成していなくて應善寺本堂を仮園舎としたそうです。4月下旬に待望の園舎が完成し、園での生活が始まりました。そして、6月1日に東京都の認可が下り、正式に「和光保育園」がスタートしました。この、認可された日を創立記念の日と制定しました。

 初代園長の松岡きくは、子どもたちに「心は広く あたたかく。身体は丈夫に。」と話しました。2代目園長の白井耀子は、こどもたちに「人は一人では生きられない。お蔭様、お互い様、ありがとうを大切に」と話されました。

和光保育園はこれからも、仏様の教えを大切に、保育を進めていきます。子どもたちには地域から愛される園をこれからもずっと守れるように、「人にやさしく、自分も友達も大切にできる人になりましょう。」と話しました。

昭和の初めの應善寺

創立した当時の園舎

現在の園舎になった当初の門