本日のお参りは、「涅槃会」でした。本来は2月15日が「涅槃会」になるのですが、土曜日だったため、一日繰り上げて14日(金)にお参りをしました。

「涅槃会」とは、お釈迦様の生涯で節目となる大切な三つの日「三仏忌(三仏会)」の一つで、お釈迦様が亡くなられた日です。

お釈迦様は、35歳でお悟りをひらかれた後、80歳で入滅されるまで遊行生活をされ、多くの人々を教化されました。そして、晩年クシナガラというところまで来た時、チュンダの村で出された供養の食事が原因で食中毒をおこされました。死期が近くなったお釈迦様に対して弟子たちは「私たちはお釈迦様を頼りに生きてきたので、今亡くなられたらだれを頼りにすればよいのか。」という不安を訴えました。それに対してお釈迦様は「自らを灯にせよ。他に依るなかれ。」また「法を灯にせよ」とさとされました。「自らを灯にせよ」とは、自分の人生は自分しか歩めないのだから自分が責任をもって精進努力して怠ることなく歩みなさいということです。「他人に依るなかれ」とは、他人に自分の人生を歩んでもらうわけにはいかず、もちろん他人の人生を代わりに歩んでいけるわけでもないと言われたのです。「法に依れ」とは、嘘や偽りの世界に自分をおいてはいけないとさとされたのでした。(仏教保育総論参照)

今回のお参りは、いつものホールとは違い、應善寺の本堂で、住職のお話を聞きました。子どもたちは少し緊張した様子で本堂に入り、住職のお話を聞きお焼香の作法を教えていただきました。應善寺の本堂は来月の「卒園式」の会場にもなるところなので、その雰囲気を直接味わうことができ、良い機会となりました。             文責;園長 白井千晴

應善寺の本堂(卒園式の準備)