夏です。子どもたちお楽しみの水遊びの季節でもあります。この時季には、七夕の集い、夏のお楽しみ会、お盆お参り、平和の日のお参りなどもあります。
 保育園はスイミング・スクールではないので、水泳技術的なことはあまり教えませんが、身支度、ルール、後始末など、することは多いです。そして、こうした決まりごとをきちんと行なうと、自他ともに楽しい時間を過ごせるのだということが身をもって学べます。
 毎年、第二次大戦が終わった8月15日前後に「平和の日のお参り」を行なうのは、創業者 松岡義雄・きく夫妻以来の伝統です。戦争は、我々われわれ一人一人の心の中にあるがままや欲ばりが究極にまでふくれあがった時、起こるものです。常日ごろから「人のいやがることはやめよう」「人の物を取ってはいけない」という素朴な実践を積み重ねていきましょう。
 7月の徳目「布施奉仕」(すすんで、人のためになることをする)も、8月の徳目「自利利他」(本当に善いことは、自分のためにも他人のためにもなる)も、人々の永年の経験から生まれた智慧ちえと言えましょう。
 保護者の皆さん、日ごろのお仕事・子育てお疲れさまです。夏には、まとまった休みが取れますね。
 当園の近くのコーヒーの自販機に「お疲れ、おれたち」というフレーズが見えます。皆さんも、時にはご自分をねぎらってください。家族みんなで、行楽のルールを守って、ヒヤリハットやそれ以上のことなど起こすことなく、この時季を楽しもうではありませんか。

(『園だより』H29=2017年7・8 月号より)

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