災害のため保育園に泊まることも想定し、私と防災係は、暖房無しの酷寒を、1月20日=大寒の未明から夜明けに体感しました。
前夜(19日)には、地域各界の人々をお招きし、防災の話し合いをしました。発電機でライトをつけ、カセットボンベ・ストーブで暖を取り、カセット・コンロで湯を沸かし、インスタント・コーヒーを飲み、非常用羊羹などを食べながらの話し合いは熱を帯び、人と人とのつながりが最大の防災になると感じました。
その後、22日の大雪、23日以降の低温、水道の凍結、凍結後の水漏れや、それらへの対応と慌ただしい日々が続きました。
一方、園児たちはいつもできない雪遊びができました。我々は、園から離れた場所の雪かきをしたり、用具を貸し借りしたりして、それまで話す機会の少なかった人とも会話できました。対応のため、先約を日延べして駆けつけてくれた業者さんもありました。
佛教の底に流れる思想は、人に対する信頼です。
およそ2500年前、お釋迦さまの臨終が近づいた時、弟子たちは、「先生がいなくなったら、闇夜も同前です。私たちは何を頼りに生きていけばよいのですか」と取り乱しました。
お釋迦さまは答えます。「私亡きあとは、君たち自身を灯とし、私の教えを灯としなさい。さすれば、道は照らされる。諸君、引き続き、励みなさい」。
2月15日は、お釋迦さまが亡くなった日「涅槃会」です。当園でも、この日を記念して、お参りをします。
(『園だより』H30=2018年2月号を基に微修正)