およそ200年ぶりという先代陛下ご健在中の天皇陛下交代がなされました。
超大型連休は、皆さん、いかがお過ごしでしたか。
今月の徳目は「持戒和合」です。
ただ、「持戒」(決まりを守る)はあくまでも「和合」(みんな仲良くする)のための手段です。
この一線を忘れ、「決まりのための決まり」になってしまうと、子どもは萎縮し、消極的になり、結局「持戒」も「和合」も達成されません。
今月は、親鸞さまの誕生日「降誕会」があります。
親鸞さまは、「持戒のための持戒」が当然とされる当時の比叡山延暦寺にあって、さんざん悩み、19歳の時には夢で死のお告げを受けるほど追い込まれましたが、なおも、もがき苦しむ中から、10年後、とうとう法然先生のもとで「そうではない」と生まれ変わることができたのでした。
私たちは、子どもたちには幸せになってほしいと願っています。もし、一人の人が決まりごとの守れない人になってしまったら、本当に不幸なことです。
子どもがルールを守れた時は、「すごいねえ」「できたねえ」「ママ(パパ)うれしいな」と褒めて、その芽を逃がさず、引き続き伸ばす方向に持っていきましょう。
当園の名にも新元号にも今月の徳目にも、「和」が入っています。
みんなで「和み」の心をもって、楽しみながら、ルールを学び、更に明るい未来へ向かって歩んでいきましょう。
(『園だより』令和1=2019年5月号を基に微修正)