令和4=2022年12月13日

「BGMに使われていた歌は何語なにごですか」

以前、成道会生活発表会の待ち受け時間に流した曲について、ある保護者からこのような質問を受けたことがあります。
その時もお答えしましたが、改めて、この場で申し上げると、その歌の言語は「パーリ語」です。昔、インドでお経を書く時、使われていた言語です。

だいぶ前、当園『園だより』(平成23=2011年7・8月合併号)でも紹介させていただいたことがありますが、台湾・香港・マレーシア等近隣アジア各国では、お経や念仏を歌詞の土台として、それに現代人が作曲・編曲し、伴奏をつけて、歌手が歌う「仏教ポップス」が発達しています。

パーリ語の『三皈依さんきえ』はその一つで、日本で『敬礼文きょうらいもん』『三帰依さんきえ』と呼ばれているお経を合わせたものです。

大意は、
「仏さまに、私は帰依いたします」
というもので、お釈迦さまのお悟りをお祝いする成道会にふさわしいBGM曲と存じます。

以下に歌詞(経文)を記しました。
このお経がポップス化されるとどうなるか、興味のある方は下記URLをクリックのうえ、お聞きください。


  歌手名:「黄慧音」(こうけいおん。英語名:Imee Ooi イミー・ウーイ)
  曲名(経名):『三皈依』(さんきえ。パーリ語:Tisarana ティ・サラナ)
  https://www.youtube.com/watch?v=c3t1dwpJKP4
  (正味:4分30秒ほど、後はその繰り返し)

ナモ タッサ バガワト、アラハト、サンマーサンブッダッサ (3回)
福徳ある世尊であり、 阿羅漢あらかんである、 正等覚者(=お釈迦さま)に 敬礼したてまつります。

ブッダン サラナン ガッチャーミ
仏(仏陀)に 帰依いたします。
ダンマン サラナン ガッチャーミ
法(仏法)に 帰依いたします。
サンガン サラナン ガッチャーミ
僧(教団)に 帰依いたします。

ドゥティヤン ピ ブッダン サラナン ガッチャーミ
再び(私は) 仏陀に 帰依いたします。
ドゥティヤン ピ ダンマン サラナン ガッチャーミ
再び(私は) 法(仏法)に 帰依いたします。
ドゥティヤン ピ サンガン サラナン ガッチャーミ
再び (私は) 僧(教団)に 帰依いたします。

タティヤン ピ ブッダン サラナン ガッチャーミ
三たび(私は) 仏陀に 帰依いたします。
タティヤン ピ ダンマン サラナン ガッチャーミ
三たび(私は) 法(仏法)に 帰依いたします。
タティヤン ピ サンガン サラナン ガッチャーミ
三たび(私は) 僧(教団)に 帰依いたします。
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(日本テーラワーダ仏教協会 「礼拝の言葉」を土台にして作成)
社会福祉法人和光保育園副理事長 白井千彰(しらい・ちあき)

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