今月の徳目は「自利利他」(人のためにも自分のためにもなることをしよう)です。

仏教の教えに「人は一人では生きていけない。」というものがあります。自分のことだけを考えているのではなく、他人のことも考えていかないと結局のところ自分も生きていけないという考えです。自分だけ得をするとか自分だけに良いということではなく、周りの人も良くならないと自分の利にならないのです。

自利利他の「利」は利益のことで佛教では「喜びや幸せ」という意味です。「自」は自分、「他」は自分以外の人ですから、自分だけの「利」を追求するのでもなく、他人の利益だけを追求するのでもありません。両方の利益を求めることつまりWin-Winの関係を求めることが「自利利他」の考えです。みんながみんな幸せになることです。

どちらを優先させるのかと言えば、他人のことを考えましょう。このような利益(幸せ)が得られるかどうかは、自分がどのような行いをするかによって決まるのだと佛教では教えています。人に何かを求めるのであれば、まず自分が他人に何かをしてあげることが大事です。そのことが回りまわって自分に戻ってくるものです。

子どもたちには、「困っている人を見かけた時は、その人の気持ちになって助けてあげる親切な心をもつようにしましょう。人の力になれることはとても幸せなことです。他人への親切を自分の喜びにできるような心を育てていきましょう。」と話しています。

まずは我々大人がやって見せ、示してあげることが大切なのではないでしょうか。 (仏教保育カリキュラム7月号 参照)   文責;園長 白井 千晴

オクラの鉢植え

キュウリも立派に育ちました

ミニトマト、給食でも食べています