今月の徳目は「忍辱持久」(辛い時が来ても逃げることなく受け止めていこう)です。
現代の世の中にあって、「がまんすること」を子どもたちに教えることは、大切なことであると同時にとても難しいことです。なぜなら、具体的な場でがまんしなければならないことが少なく、どんなことでもある程度お金で解決できてしまうので、がまんが満たされやすいことが多いからだと考えられます。
しかし、「がまんすること」ができない子どもは、わがままな子どもになり社会性の発達が遅れていくのです。このようなことを考えると「がまんする」「耐える」ということは教えていかなければならないことだと言えます。
園の日常生活の中で時々目にするのが「おもちゃの取り合い」です。自分が使いたいおもちゃを友達に貸してあげたけれどもやっぱり自分も使いたくて、めそめそする子がいます。そんな時に保育士が「もっと使いたかったのだよね。」と気持ちを受け入れると「うん」とうなずきすぐに泣き止んだりします。「貸してあげて偉かったね。」とほめると、自分は良いことをしたのだと自覚し、優しさや思いやりのこころが育ちます。
また、自分が使いたいおもちゃがあってもお友だちが使っていると「後で貸してね。」と言える子もいて、我慢の気持ちも育ちます。そんなときも保育士が「順番に使おうね。ちょっと待っていてね。」というとそこでおもちゃを使いたかった子にも我慢の気持ちが芽生えます。
「順番!」という言葉は、我慢の気持ちを育てるための一つのキーワードになるのではないでしょうか。日常生活の中でも我々大人が意識することで、自然に子どもたちに「忍辱持久」の気持ちが育っていくのではないでしょうか。
文責;園長 白井 千晴
