令和5=2023年2月3日

 皆さん、こんにちは!
 二月三日は、何の日でしょう? そう、節分ですね。
 一年には、「節」というのが二十四あって、その一番寒い「節」が終わって、だんだん暖かくなる「節」に替わる日、それが「節分」です。

 さて、節分といえば、これです。
     
 「おに」です。「き」でもよいです。
 上のつの付きの「田」みたいなのが「顔」、左下に斜めに伸びているのが「腕」、右下で折れ曲がっているの「足」、そして、片仮名のみたいなのが武器悪い心を表しています。

 皆さんは、鬼が悪くて、人間は良い、と思っていますか。
 でも、人間も悪いことをしますよ他の人を殺すこともありますよ。
 それは、どんな人の心の中にも、悪い鬼の心があるからです。
 いじわる、わがまま、いじめ、独り占め、といったものがどんどん膨らんで、抑えられなくなってしまうと、ひどいことが起こるんです。

 でも、私たちの心には、やさしさ、親切、人助け、すなお、まじめなど、福の神の心ありますよ。

 では、みなさん、
 鬼の心、出ていけ! 福の神の心、大きくなれ! 」
 という気持ちで豆まきをしましょう。
 「鬼は外! 福はうち!」。

【所感】
 毎年、節分が近づいてくると、人間の恐ろしさを実感させる事件が頻発するように思われます。
 今年(2023年)に入ってからだけでも、「1月16日、福岡市、ストーカーが元同僚女性を刺殺」「1月16日、静岡県、中一女子が母を刺殺」「1月20日、狛江市、強盗が90歳女性を強殺」等があります。
 事件ではないですが、「バックカントリー死亡事故」や、複数の「死者の出た火災」もありました。
 ウクライナ戦争(2022年2月24日~)は二年目に突入しそうです。
 「関東大震災」(1923年)以来、百年間、大地震は不気味な沈黙を保っています。
 新型コロナは「第八波」の最中です。
 犯罪・事故・災害・戦争・病気・怪我、、、
 まことに、世間はばかりです。

 ですから、「鬼」役の人に豆をぶつけても意味がない。それより、地味で、大変で、でありながら不可能でもないこと=みんなそれぞれが、心の鬼を追い出して行く方がよい、というのが私の考えですが、いかがでしょうか。

 節分・豆に関する過去の文章:
 2月の徳目「禅定静寂」(良く考え、落ち着いた暮らしをしよう)
 https://wakwau.jp/wp/?page_id=1250
 鬼か、人か。「節分」を前に阿弖流爲あてるい母禮もれの碑を思い出す。
 https://wakwau.jp/wp/?page_id=1218
 鬼に豆をぶつけない節分
 https://wakwau.jp/wp/?page_id=1120

社会福祉法人和光保育園 副理事長 白井千彰

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